原理
あなたの仕事に要するコストを削減し、日常業務をより快適にするために、SoftEther VPN を使用しましょう。SoftEther VPN Client または SoftEther VPN Bridge を、業務としてサポートしなければならない各地にインストールしておくことができます。SoftEther VPN Client や SoftEther VPN Bridge はあなたのオフィスにある SoftEther VPN Server に対して VPN トンネルを確立し、常時、接続を維持し続けることができます。たとえ、Client や Bridge が顧客のファイアウォールの内側にあっても、問題ありません。
そしてあなたはあなたの机に居ながらにして、顧客の側にあるいずれのデバイスにもアクセスすることができます。これでもう、メンテナンスやトラブルシューティングのために毎回出張をする必要はありません。
方法 1. VPN Client を顧客のコンピュータにインストールする
SoftEther VPN Client を、あなたが保守契約を締結している顧客のコンピュータにインストールしておくことができます。その前に、SoftEther VPN Server をあなたの会社にインストールしておくことを忘れないようにしましょう。そうすれば、顧客サイドにある SoftEther VPN Client からあなたの VPN Server まで、24 時間 365 日間、常に VPN トンネルを確立し続けることができるようになります。そしてあなたはあなたの机から顧客のところにあるコンピュータにいつでもアクセスすることができるようになるのです。
方法 2. VPN Server を顧客のコンピュータにインストールする
顧客のコンピュータ上で、仮想 HUB と物理的な Ethernet セグメントとの間でローカルブリッジを作成することができます。そうすれば、あなたは自分の机かから顧客のネットワークにリモート接続することができるようになるのです。
方法 3. VPN Bridge を顧客のコンピュータにインストールする
そして顧客のネットワークの現場に物理的に出張したときに、顧客のコンピュータのうち 1 台に SoftEther VPN Bridge をインストールします。そして、VPN Bridge があなたの会社内で稼働している SoftEther VPN Server に常時接続されるようにカスケード接続の作成を行います。すると、カスケード接続からの接続は 24 時間 365 日間ずっと維持されるようになります。もし 2 社またはそれ以上の顧客がいる場合は、このステップを顧客ごとに繰り返し行います。
このようにすれば、あなたの会社にある SoftEther VPN Server には顧客ごとに 1 個ずつの仮想 HUB が稼働していることになります。あなたは、あなたの PC から SoftEther VPN Client を用いて、特定の仮想 HUB を指定して VPN 接続することができます。特定の仮想 HUB に接続した後は、あなたは遠隔地にある顧客のネットワークに参加したことになり、顧客のネットワーク上のいずれのコンピュータとも通信することができるようになります。
この方法は、顧客のネットワークが目的地であるにも関わらず、VPN コネクションの接続方法が「顧客の側から」開始されるため、「逆方向の接続」とも呼ばれます。この逆方向の接続テクニックは、特に顧客のファイアウォールに関わる面倒事があるときに便利です。通常、そのようなファイアウォールはインターネット側からの着信方向の接続をブロックしてしまいますので、あなたは顧客のネットワーク管理者から特別な許可を得る必要があります。しかし、逆方向の接続の手法を利用することにより、ネットワーク管理者の許可がなくても外側から顧客のネットワークに直接接続することができるようになるのです。
方法 4. VPN Azure を使用する
VPN Azure は、SoftEther Project が運営するクラウドベースの VPN トンネルの中継サーバーです。VPN Azure は顧客のファイアウォールを貫通するのに使用でき、顧客のファイアウォールの設定変更を行う必要はありません。VPN Azure はファイアウォールを通り抜け、ファイアウォールの内側にある SoftEther VPN Server に外側からアクセスするための最も簡単な方法です。