1.8 多言語対応 - SoftEther VPN プロジェクト

1.8 多言語対応

    SoftEther VPN は、ユーザーインターフェイス、内部データ構造、および通信プロトコルにおいて「多言語対応」を完了しており、さまざまな国の言語を使用することができます。これにより、多国籍企業などにおける、言語の混在した VPN サービスの利用や、SoftEther VPN 自体のさまざまな言語へのローカライズが可能となります。

    1.8.1 Unicode のサポート

    SoftEther VPN は内部的に使用するデータ構造、ユーザーが実際に使用するインターフェイス、および SoftEther VPN プロトコルとして通信される TCP/IP ベースの通信プロトコルについて Unicode 文字コードを使用しており、複数の言語の文字が混在した状況で設定を行ったり、通信を行ったりすることができるようになっています。

    データ構造の Unicode サポート

    SoftEther VPN におけるユーザー情報や、グループ情報などのうち本名や説明などのマルチバイト文字が使用される部分、さまざまなその他のオブジェクトに関する登録事項、X.509 証明書の取り扱いなどの、英数字以外のマルチバイト文字コード (ひらがなや漢字などの全角文字) が使用される可能性が高い部分は、「Unicode」で管理されています。SoftEther VPN のプロセス内部のローカルメモリ空間では Windows 環境では「UTF-16 Little Endian」が使用され、Linux、FreeBSD、Solaris および Mac OS X などの UNIX 環境では「UCS-4」が使用されます (これらの状況は実際にはプラットフォームごとに異なる場合があります)。またこれらのデータをディスクに書き出す際は、「UTF-8」として統一されます。SoftEther VPN が書き出すすべての「コンフィグレーションファイル」および「ログファイル」は UTF-8 文字コードが一貫性を持って使用されているため、複数の言語の文字を混在させることができます。

    ユーザーインターフェイスの Unicode サポート

    SoftEther VPN のユーザーインターフェイスである「サーバー管理マネージャ」、「クライアント接続マネージャ」およぴ「コマンドライン管理ユーティリティ (vpncmd)」では、表示および入力可能な文字として 「Unicode」がサポートされています。したがって、これらのユーティリティプログラムを実行するオペレーティングシステムの環境 (システムコールなど) が Unicode をフルサポートしている場合は、任意の Unicode 文字を入出力することができます。

    SoftEther VPN プロトコルの Unicode サポート

    SoftEther VPN プロトコルは TCP/IP をベースとしたストリーム型のプロトコルであり、Unicode 文字列を配送する場合においては「UTF-8」を使用しています。UTF-8 は CPU のエンディアン方式に依存しないマルチプラットフォームで世界中で使用されているデファクトスタンダードの「Unicode」文字エンコード方式です。これにより、SoftEther VPN プロトコルは送信側および受信側のコンピュータアーキテクチャや、オペレーティングシステムの違いを意識することなく、相互運用が可能になっています。

    1.8.2 ユーザーインターフェイスの多言語化

    SoftEther VPN のユーザーインターフェイスである「サーバー管理マネージャ」、「クライアント接続マネージャ」およぴ「コマンドライン管理ユーティリティ (vpncmd)」で表示されるメニュー、メッセージ、説明およびエラー文字列は、すべて「Unicode」文字列として定義されています。したがって、これらの文字列テーブルデータを、日本語以外の他の言語 (英語、中国語、韓国語、フランス語、ロシア語など) に将来的にローカライズすることができ、文字列テーブルデータ部分のみを翻訳するだけで複数の言語に極めて簡単に移植することが可能となりました。

    1.8.3 制限事項

    SoftEther VPN の Unicode サポートの一部は、SoftEther VPN ソフトウェアを実行するオペレーティングシステムに依存しています。たとえば、Unicode に対応してないオペレーティングシステムでは、文字コード変換が正しく動作しない可能性があったり、一部の Unicode 文字のフォントが入っていない場合は、その文字は表示されなくなったりします。

    Windows 環境では、「Windows 98 / Windows 98 Second Edition / Windows Millennium Edition」では、Unicode 文字列の対応が完全ではないため、Unicode に依存した一部の文字が表示できないなどの不具合が発生します。「Windows NT 4.0 / 2000 / XP / Server 2003」では、オペレーティングシステムカーネルが Unicode に対応しているため、十分に Unicode の威力を発揮します。Linux を含めた UNIX オペレーティングシステムに関する Unicode のサポート状況については、各オペレーティングシステムのマニュアルや仕様を参照してください。